【番外編】畳部屋でルンバを使いこなす(Roomba j7)
番外編です。写真や鳥と何の関係もない話になってしまうが、役立つ人もいるかもしれないと思うのでここに書いておきたい。
我が家にルンバがやってきた。最近のルンバ(Roomba j7)はカメラが付いて部屋のマッピングまでできるようになったらしい、と知り、これならかなり使い物になるんじゃないかと思ったからだ。
実際、使い心地は上々である。学習の癖やロボットの挙動を理解して動かせばかなり役に立つ。その他、一般的な情報は他を当たっていただくとして、今回の本題は畳部屋のこと。
海外製ということもあって、ルンバと畳の相性はあまり良いとは言えない。メインのゴミ掻き取り部は、薄いゴムべら状の突起が回転する構造で、畳の目に逆らって掃除するときはバババババと非常にイヤな音がする。長期間使用すると畳を痛めそうだ。
ネットで畳部屋での使用について調べると、「ルンバでも大丈夫な畳の素材」とか「メインの掻き取り部を外して使う」などの対策に関する記事が見つかり、基本的にはあまり推奨されてない雰囲気がある。カメラ付きなんだから和室のお作法に従って畳の目に沿って掃除しろよと思うが、残念ながらルンバは対応していない。
部分清掃エリアを利用する
そこで使える機能で何とかして対策を考える。答えを言ってしまうと、マップの「部分清掃エリア」設定を利用して、以下のように細かく分割して設定する。
ポイントは、必ず長方形の長辺が畳の目と並行になるように設定すること。ルンバは長方形のエリアでは基本的に長辺方向に沿って往復移動しようとする。これは観察の結果そう判断したもので、仕様かどうかは分からない。多分、折り返し回数が少なくて済むためと思われる。
細かく指定したエリアを、「お気に入り」で順番通りに登録する。これでワンタップでお行儀よく和室を掃除してくれる。ルンバの走行イメージは次のようになるだろう。
このように指定しても、当然ながら不規則な動きを完全に抑制することはできない。またターンする際には目に逆らって動くので、多少は音がする。それでも全体としてはかなり静かに掃除してくれるようになり、個人的には許容範囲の状態まで持っていけたと思う。回収ゴミに混ざる畳の屑も少なくなった。
なお、ここで紹介している対策は、カメラおよびマッピング対応の機種でしか使えないと思うので、ご注意いただきたい。あくまでもRoomba j7での検証結果である。また畳の傷み方に対する感覚は個人差があるので、自己責任でどうぞ。