
アビを求めて / Searching for Loons – Pescadero State Beach
先に言っておくと、アビは出てきません!見つからんかった…
北米にいるアビは夏はカナダ内陸部などにおり、冬になると沿岸部にやってくる。ebirdによるとサンフランシスコベイエリア近辺の外海でも普通に報告例はある。海の鳥を観察するためには、当たり前だが海辺に行かなければならない。ところが、ここで問題がある。
自由に行ける浜辺が少ない
正確に言うと、浜辺はたくさんある。ただ、その大半は州が管理するState Beachとなっていて、有料駐車場に車を停めないと浜に出ることができない。ほんの下見程度だったり、鳥がいるかどうかもわからない場所に、いちいち駐車料金を払っていたらキリがない。

アメリカは少し足を伸ばせば、どこに行っても雄大な自然が広がっている。一見、自由に探索できるように見える。ただ私のこれまでの観測範囲での理解から言うと、実態は逆だと思う。まず、土地の私有の意識が極めて強い。どんなに人がいないように見えても、私有地であれば大抵は柵が設けられている。無闇に私有地に入るつもりは毛頭ない。とはいえ、どこに行っても、「ここは俺の土地だぞ!」と大声で主張されているようで息苦しくなる。また公有地は(少なくともカリフォルニアでは)厳格に管理されていて、朝8時から夕方5時までなど利用時間が決まっていることが多い。日本のように、24時間自由に出入りできる場所が本当に少ない。そのため写真撮影がやりづらい事この上ない。おそらく、24時間開けていると犯罪の温床になるからだと思っている。
前置きが長くなった。とにかく、まず自由に出入りできる素敵な浜辺を押さえないと始まらない。そんな調子でHalf Moon Bayから南に向かっていくと、Pescadero State Beachにほどよく管理された無料駐車場があった。


















結局アビは見つからなかったのだが、良い観察ができた。だからと言って調子に乗って同じ場所に来ると、今度は何もいなかったりするから難しい。