アラスカ その3 / Alaska Part 3 – Seward – Kenai Fjords National Park

その2(Denali National Park)からの続き

Denaliを出て一旦アンカレッジへ戻り、一泊してから港町のSewardにやってきた。ここでは、Kenaiを中心に海の野生動物やフィヨルドの氷河を見ることのできるツアーが出ている。今回、Major Marine Toursの7.5時間クルーズに参加した。

Sewardは小さな港町で、漁船や観光船、クルーズ船など様々な船が停泊している。チェックインの推奨時刻に間に合うように到着したが、既に近くの駐車場のスペースはギリギリだった。
乗船したMajor Marine Toursの船。
波の静かな湾内を抜け、外海を通ってキーナイ・フィヨルドへ向かう。長袖シャツに薄手のフリース、ダウンベスト、フード付きウインドブレーカーにニット帽まで固めて、ようやくずっと甲板に立っていられる程度に寒い。もちろん船内はそんなことはないが、自分だけは臨戦態勢なので大半の時間は外である。
湾内を移動中に早くもラッコ(Sea Otter)を発見。
ポカンとした表情でこちらを見ている。
何かを思ったのか手足を開いた
これくらい?
ラッコを見てほとんど間をおかず、ザトウクジラ(Humpback Whale)が現れた。食事の時間らしく、豪快な浮上を見せる。
飛び散るしぶきに魚が混じる。
別アングルから。どこから現れるのか予測が難しい。
潮吹きのしぶきが広がる。カモメがクジラのおこぼれを狙って飛び回っている。
移動中に幾つかの氷河を見ることができる。
外海に出てしばらく進むと、周囲に多数のシャチ(Orca)が現れた。四方八方に出現したせいで逆に狙いが絞りきれず、写真にはうまく収められなかった。
巨大な体に小さなヒレが印象的な、ナガスクジラ(Fin Whale)。シロナガスクジラに次いで2番目に大きなクジラ。ザトウクジラは写真以外にも複数観察できており、この海域の野生動物の密度に驚かされる。
本ツアーの目的地の一つ、Aialik Glacierに近づく。
小型船とカヤックで、もっと氷河の近くへアプローチする人たちもいる。
再びラッコ。今度は子連れだ。ただ、写真では何がどうなっているのか分かりにくい。
くつろぐラッコたち。シャチに襲われる危険はないのかと不思議に思うが、通常は小さなラッコはシャチの捕食対象ではないらしい。ただしこの広い海域で襲われれば、ほぼ逃げ切るのは不可能。そう考えると見かけほどお気楽な暮らしでもないかもしれない。
ウトウ(Rhinoceros Auklet)の群れ。ウミスズメの仲間で、北海道の天売島は一大繁殖地となっている。
大型で背中と尾羽の色が薄いワシカモメ(Glaucous-winged Gull)と、小型のアメリカカモメ(Short-billed Gull)。アメリカカモメは和名がこれで良いかやや自信なし。
氷河の氷が目の前で崩れる様子を見る事ができる。写真の氷も裂け目が入っているので、まもなく落ちそう。手前のツノメドリと比較すると大きさがよくわかる。
漂う氷の上で休む、アメリカカモメたち。
再びザトウクジラが出てきた。氷河をバックに飛び出さないか、期待して待ち構えていたが、午後は休み時間らしい。
岩礁で寝転ぶトド(Steller Sea Lion)の群れ。
色んなポーズで休んでいる。
見ておきたかった鳥の一つ、ツノメドリ(Horned Puffin)。
船と並走するイシイルカ(Dall’s Porpoise)。
最後は遠目ながら、成鳥のハクトウワシ(Bald Eagle)も観察することができた。

今回のツアーでは、船長も驚くほど立て続けに野生動物と出会うことができ、本当に恵まれた一日となった。外海の船酔いは辛い人にはなかなか厳しいが、敢えて甲板に出てジェットコースターのような気分を味わえば、きっと気も紛れる(かもしれない)。

その4(Hormer)へ続く

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