ブナ林 / Beech forest
山口県周南市鹿野にある、長野山緑地公園にはブナ林が残されている。
ブナ林は樹高が高く、下には低いササが茂っている。森なのに風通しのいい感じがして好きな場所だ。
森はその発達ステージによって樹種が様々に変わる。ブナ林はその中でも極相林と言われるもので、標高の高めの森が行き着く安定状態(平衡状態)の一つ。ミズナラ林になっているところもある。
極相林≒手つかずの森、原生林なので、全国各地の開発で失われ、今は残った森が保護されている。
保護される=弱い森とイメージされるが、実際はブナの木それ自体はかなりたくましいようで、根から毒素を出して周辺のライバルを枯らすなど、なかなかえぐいやつである。
考えてみれば最後に勝ち残って繁栄しているチャンピオンだ。
光を独り占めにして、下には暗くても育つササくらいしか生かしてもらえないということかも。
こちらはミズナラが中心と思われる木立で少し鬱蒼としている。
緑のウィンドブレーカーと緑の森。
曲がりくねって輪っかの形に見えるミズナラ。
ごちゃごちゃした木立から浮かび上がらせるため、大口径のポートレートレンズとして有名なAI AF Nikkor 85mm f/1.4D IFを使って絞り開放で撮ってみた。
幽霊のようなギンリョウソウ(銀竜草)が生えていた。
キノコ(菌類)の仲間かと思っていたが、れっきとした植物だ。
見た目通り葉緑素は持っておらず、光合成することはできない。菌類に寄生しているという。
植物に寄生する菌類に寄生する植物という、自然の不思議。
ミズナラの立木と倒木が作る線のパターン。
ようやくタイトルのブナが登場。
なぜブナの写真が限られるかというと、ブナの生育エリアがそれほど広くないから。
この雄大な姿を見ると、もっと森中に広がっていてほしい思いがする。
タンポポとモンキチョウ。
子供のころの「モンキチョウ」の記憶はもっと黄色かったような気がするが、「キタキチョウ」を勘違いしていたのだろうか。
テントウムシの仲間と思われるが、調べても名前が分からない。
体が長細く、ジュウサンホシテントウに似ている。でもやはり違う。
グーグルの画像検索でも出てこなかった。