隠岐 その2 / Oki islands Part.2
西郷で一泊して、島前へ。天気はあまりよくない。
岸壁の釣り人たちを見ると、どうやってここまで来たんだろうと思う。釣りポイントに賭ける情熱にいつも感心する。
アウトドアで辺鄙な場所が好きという意味では、写真家やバードウォッチャーも似たり寄ったりかも?
数少ない鳥見の成果のひとつ。アカエリヒレアシシギの群れ。船で一緒になった鳥見の人の話によると、やはり隠岐の島でも場所によっては渡り鳥を観察できたようだ。
島前最初の目的地、海士町(中ノ島)に到着。こちらの目当ては海中観察ができる遊覧船「あまんぼう」。若干荒れ気味の天気に運休の可能性もありつつ、どうにか参加できた。雨が降っていた影響で海中の透明度はもう一つ。それでも巨大な海藻と魚たちの泳ぐ様をしっかり観察。
フェリーから見ていても一際目立つ海士町のホテル、Entô。…に泊まったよという話ではなく、こちらの一角に隠岐の自然をテーマにした展示室があり、自由に入ることができる。おしゃれな空間でソファで休むこともできるので、次の船の待ち時間などに良さそう。
知夫里島行きの連絡船。島前内の3島は小型の連絡船でも結ばれていて、比較的アクセスは良い。
次の知夫里島は、島前でも一番人口の少ない島である。なんでもタヌキの方が人より多いとかで、あちこちでタヌキを見ることができる。
知夫里島の名所、アカハゲ山展望台。ここも壇鏡の滝のように、よくある展望台でしょ?と思っていたが、どっこいやっぱりスケールが大きく、再びいい意味で期待を裏切ってくる。道中の風景も含めて雄大で開放感もあり、気に入った。熊本・阿蘇の感じなど好きな人には大いにお勧めできる。
そして隠岐知夫赤壁へ。どうせよくある壁(?)でしょ…と思いきや、こちらも想像の3倍増しほどのスケールで迫ってくる。荒涼とした景色も素晴らしい。この旅行で個人的一番のスポット。夕景も見てみたい。
島内は放牧地帯なので、道路にも牛たちがいる。怖がらせたり怒らせたりしないようにそっと進む。
そして夕方、西ノ島へ。民宿「福来朗」さんに二泊お世話になった。
食事は美味しく、対応もよく、居心地よいお宿でした。また行きたい。
西ノ島は島前で一番大きな島で、旅行者向けのアクティビティも充実している。
本当はシーカヤック体験の予定だったのだが、風が強く波が高い可能性があるとのことで、急遽キャンセルに。仕方がないので予定をくり上げてドライブすることにした。
隠岐国賀海岸の摩天崖からの風景。右手奥の方には馬たちが放牧されて草を食んでいる。
頂付近を高速で飛び回るアマツバメをゲット。かっこいい。夏鳥として九州以北に飛来。食事、睡眠や交尾すら飛びながらこなしてしまうらしい。
ドライブの後は軽くサイクリング。電動アシストをレンタルすれば山の上に行くのも楽しいだろう。
一通りやりたいことをやって、最後はのんびり釣り。港近くの道具屋さんでチープな竹竿セットを500円ほどで貸してくれる。釣りは素人だが一匹釣れたので満足。餌のオキアミをカラスが狙っているので注意!
最後の最後、夕景をものにしたいと国賀海岸まで一人舞い戻る。惜しくもドラマチックな夕日とはいかなかった。またいつかチャレンジしたい。