深度合成 / Focus Stacking
最近、羽根を集めるようになった。鳥の撮影では地面にまで注意を向けると大変なのだが、探すと意外と落ちている。地面にあるものを拾い集めるというのは大人はあまりやらないので、童心を刺激される気がする。
たいしてレアものと呼べるものはまだ持っていない。そもそも何の羽根なのか同定できてないものも多い。
アオバトの羽根を手に入れたところ、渋い色彩でなかなか美しかったので、マクロ撮影してみた。
また簡単に深度合成できるフリーソフトもあるので、それも組み合わせてみる。
こちらが深度合成の結果。手前の羽根のみ、10枚程度をスタックしてある。うまく合成できた。
一見すると分かりにくいが、画面中心やや下の拡大図で示したい。単一マクロでは右上奥にいくに従ってボケている。深度合成では羽根の縁までシャープなことがわかる。
深度合成とは直接関係ないが、羽根の構造を観察してみた。一本一本からびっしりとブラシのように細かい毛が生えている。
これが隣り合う軸(?)に接することで、全体が繋がっている。だから傷んだ羽根が切れているように見えても毛繕いで直せるのだと納得。この細かい毛先がヤモリの足先のように微細構造になっているのか気になったので、更に調べてみた。カラスの羽根を電子顕微鏡(しかも透過型まで)で調べるという大変マニアックで素敵なサイトによると、この毛同士は隣と重なっていそうだが、ヤモリ並みの微細構造ではなさそうだ。
本当は奥の羽根まで含めて深度合成したかったのだが、ピント調整による前ボケの変化量が多く、うまく合成できなかった。また他にも試してみたい。