東よか干潟 1日目 / Higashi-yoka tidal flat day 1

福岡に行く機会があったので、佐賀県の東よか干潟まで足を伸ばしてみた。ちょうどこれから大潮を迎える週末で、シギ・チドリ観察には絶好だと期待したい。

佐賀のクリークと夜明け Creek in Saga at Dawn, Japan
佐賀といえばクリーク。真っ直ぐ伸びるクリークに朝焼けが映える。| Nikon D750 + AI Nikkor 28mm f/2.8S

日の出前に到着した。この日は8時過ぎに満潮のため、大体2時間前。すでに常連風の人たちが10〜20人ほど来ている。

東よか干潟の鳥たち birds in Higashi-yoka tidal flats
鳥影はそこそこで、ぎっしりというほどではない。それでも山口に比べれは圧倒的!
有明海の漁船 fishing boats in Ariake sea
漁船の姿が見える。海苔養殖のための支柱が大量に並んでいる。

波打ち際をクロツラヘラサギのグループが列をなして進む。長い嘴で餌を探している。

列になって餌を探すクロツラヘラサギ Black-faced spoonbills line up to search for food
クロツラヘラサギ / Black-faced Spoonbills

シギチの群れが舞う。周りから聞こえてくる声によると、いつもよりは少ないらしい。

青空を背景に飛ぶシギ、チドリの1000羽ほどの群れ
いろいろ混ざってる

干潟の前は柵が設けられていて、これ以上は近づくことができない。普通の格好で干潟に侵入する物好きもいないだろうが…。シチメンソウの群生と柵の間を移動することができるが、満潮時にできるぬかるみがそのまま残っている場所もあり、長靴必須である。私は知らずにいつものブーツでやってきたので、少々不便だった。泥は粘土質でベタベタする。久しぶりに引っ張り出してきたと思しき長靴の底が抜けてしまった、気の毒なご婦人もいた。

東よか干潟の遊歩道はぬかるみが多い
大潮が近づくと満潮時は柵のこちら側も水浸しになる

絶滅危惧種のシチメンソウが干潟を覆う。真っ赤になるシーズンは11月ごろで、まだちょっと早い。

赤いシチメンソウに覆われる干潟
シチメンソウ / Suaeda japonica

さて、ここから細かく見ていくが、何せシギチの識別には自信がないので、間違っていたらすみません。
図鑑とネットの実写情報、グーグルレンズなどを駆使して1000枚規模の学習をしたので、私の脳内AI(というかartificialでない脳本来の働きですね)もだいぶ識別力が上がったはず…!

夜明け前の波打ち際にいるハマシギの集団
ハマシギの集団。中央にキリアイ2羽?バックにダイゼン、オバシギ / Dunlins. Two Broad-billed Sandpipers? in center, Grey Plover and Great Knot in background. | Nikon D500 + AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR

オオメダイチドリ。左のハマシギより大きく、足が長い。嘴は小さい個体もいるようなのであまり当てにならない。

オオメダイチドリ
オオメダイチドリ(右) / Greater Sand Plover

ハマシギに混じって、トウネンが1羽。

トウネン
トウネン(右) / Rutous-necked Stint

コオバシギ。光が良くないので色味が分かりづらい。

コオバシギ
コオバシギ / Red Knot

アオアシシギ、コアオアシシギの群れにオグロシギ(中央2羽)。右側個体は夏羽の赤褐色味がある。最初、どうにも識別できなくて後回しにしていたもの。

飛翔するオグロシギ
オグロシギ / Black-tailed Godwit

ちょっとピンボケだがムナグロ。

飛翔するムナグロ
ムナグロ / Golden Plover
ハマシギの群れ
ハマシギの大群 / flock of Dunlins

ダイゼン、ハマシギなどに混ざって橙色味のあるオオソリハシシギが一羽。

オオソリハシシギ
オオソリハシシギ / Bar-tailed Godwit

アジサシかな?アングルが少なくてこれ以上よくわからない。

飛翔するアジサシ
アジサシ / Common Tern
チュウシャクシギ
チュウシャクシギ / Whimbrel
干潟に降り立つオバシギなどの群れ
オバシギ、ソリハシシギ、ダイゼンなど / Great Knot, Terek Sandpiper, Grey Plover, etc.
佐賀空港に着陸中のANAの飛行機
佐賀空港に降りるANA。おまけ。

この日は大潮まであと3日というタイミングだったが、期待したほど水位は上がってこなかった。満潮時でも波打ち際は柵の向こう20m程度。柵の手前に鳥が降り立つことはなかった。光も差してこず、撮影条件としてはいまいちであった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です