道東 2日目 羅臼 / Eastern Hokkaido Day 2 Rausu
別当賀〜羅臼
フレシマ湿原を離れ、風蓮湖、野付半島に寄りながら羅臼に向かう。
枯れ木の立ち並ぶ姿は野付半島のナラワラ、トドワラが有名だが、風蓮湖沿いにも見ることができた。
長大な砂州が30km程も伸びる野付半島は今回じっくり見たかった場所の一つ。独特の景観が楽しめるほか、野鳥観察にも適している。先端部にはユキホオジロが飛来することが知られている。翌日の訪問がメインの予定だが、下見とあわよくば探索も兼ねて立ち寄ることにした。
しばらく車を走らせるとネイチャーセンターがある。この少し先はダートになっていて、車で侵入するためには許可証を申請しないといけない。発行に特に制約はなさそうだが、センターの営業時間内(9時〜16時)に行って帰る必要がある。
センターにてベテランレンジャーと思しき職員にユキホオジロについて尋ねたところ、先端まで行き帰りだけで2時間かかるとのこで、今日は実質無理との回答。
それはともかく、少々不愉快だったのはこの方が終始小馬鹿にしたような態度だったこと。私も若く見える方なので、いかにも未経験者がSNSで見たカワイイ鳥を探しにきましたぁ!という感じだったのだろうか?
彼らの仕事は少なくとも自然に親しむ人の裾野を広げることのはずで、センターもそういう趣旨だろう。素人が単独で行ってもムリですという態度ではなく、どうすれば確率を上げられるか、楽しめるかなど前向きに提案していただきたいものである。
羅臼では「鷲の宿」に宿泊した。眼の前の沢で絶滅危惧種のシマフクロウを観察できることで有名な場所だ。沢の一部に魚が放されていて、特殊な照明で照らされているため撮影しやすいことが特徴となっている。
16時にチェックインし、機材を準備する。宿泊者は部屋の眼前にやってくるシマフクロウを最短距離で観察できる。撮影のみのビジターは若干離れた位置の別棟から見ることになる。場所取りもなく時間無制限で観察できるので、可能なら宿泊がお勧めできる。
前日は16時半にはシマフクロウが来ていたとのことで、すぐに入浴を済ませた。
ターゲットはすぐにやってきた。
照明は1/80よりやや短い周期のパルスらしく、シャッター速度1/80で撮るとストロボのように動きを止めることができる。カメラの設定が1/2ステップだった関係でしばらく1/90で撮影していたが、時々ケラれてしまった。逆に1/10など遅くすると動きがコマ送りの残像になる。暗いので、感度は相応に上げる必要がある。
この日は2羽が繰り返し現れ、夕食をいつにするか迷うほどだった。
この鷲の宿、流氷など目当てに来訪者が多くなる2月は、外国客を中心に春(10ヶ月前)から予約で一杯だとのこと。シマフクロウは流氷と関係ないので、今回12月にしたのは結果的に正解だった。
観察記録
ノスリ
オオハクチョウ
ウミネコ
オオセグロカモメ
カモメ
ユリカモメ
シロカモメ
オナガガモ
オジロワシ
マガモ
アオサギ
カワアイサ
シマフクロウ
エゾシカ
キタキツネ
三日目に続く