アラスカ その4 / Alaska Part 4 – Homer

その3(Seward – Kenai Fjords National Park)からの続き

Sewardを発ち、3時間ほど車を走らせKenai半島の南端の町、Homerへ。Homerは芸術家の集まる町として知られている。少なくとも道路で行ける範囲では最南端であるせいか、なんとなく暖かで、特別な場所という感じがしないでもない。突端の砂州エリアであるHomer Spitはたくさんのお店と観光客で賑わう。

アンカレッジからみてSewardとHomer方面の分岐点にあるTern Lake。
道中で見かけたクロハシカササギ(Black-billed Magpie)。カササギは私の故郷である九州北部では冬季によく見かける鳥である。そっくりだが、北米の本種は一応、別種らしい(亜種とする説もあるようだが)。

さて、Homerへ着いた。地元芸術家の作品を販売しているアートギャラリーが多い。見て回るだけでも楽しいが、素敵な絵があったので買ってしまった。

ここまで野生動物については幸運にも多く観察できた。一方、鳥については期待したほど見ることができていない。最後の望みをかけて家族が寝ている隙に繰り出すことにした。

Homer Spitの付け根付近にあるBeluga Slough Trail。湿地帯と海に挟まれている。
サメズアカアメリカムシクイ(Orange-crowned Warbler)。長い名前だ…。
コウライキジ(Ring-necked Pheasant)。狩猟用等で導入したアジア原産種が野生化したものであるようだ。
アメリカガラス(American Crow)の幼鳥。最近、自宅前でもギャーギャー鳴いていたが、ここでも鳴いていた。
朝もやの立ちこめる湿地帯。
ふと見上げると、大きな鳥の影が近づいてくる。ハクトウワシ(Bald Eagle)がカラスに追いかけられていた。どこでもカラスと猛禽は仲が悪いらしい。
悠然と羽ばたきながら近づいてくるハクトウワシ。
ほぼノートリミングの距離で飛翔姿を撮ることができた。
相方もやってきて目の前の倒木に並んだ。激しく鳴き交わす二羽。
タイミングよく朝日が差してきた。草陰にしゃがみ込んだままにじり寄り、シャッターを切りまくる。
水場の右手にハクトウワシが見える。
少し離れた倒木へ移動。
再び鳴き交わす。
メスの方が大型だが、雌雄の識別はかなり難しい。
ほんの1時間程度しか確保できなかったにもかかわらず、この場面に出会えたのは幸運としか言いようがない。
飛び去るハクトウワシ。
朝日を浴びながら再び悠然と飛び去っていった。(そしてまたカラスに追いかけられていた)
草むらを跳び回るキガシラシトド(Golden-crowned Sparrow)。
こちらはサバンナシトド(Savannah Sparrow)。
怖がらないのでしっかり撮ることができた。
片目のないアメリカガラス(American Crow)。
一旦、宿に戻り、今度はラッコを探しにHomer Spitにあるボート桟橋にやってきた。アメリカセグロカモメ(Amrican Herring Gull)がたくさん集まっている。撮影時にはうっかり気づかなかったが、後ろにはヒナがいた。
同じくアメリカセグロカモメ。ただし、この地域では羽先まで明るいグレーのワシカモメ(Glaucous-winged Gull)との交雑個体が多いとされていて、識別は難しい。
ラッコが見つからない。ならばと外海側も双眼鏡で探索していると、何やらカワウソのような生き物が泳いでいる。ずいぶん急いでどこかに向かっている様子で、思ったより速い。結局引き離されてしまった。
クロミヤコドリ(Black Oystercatcher)。比較的警戒心が強いのか、あまり近寄れたことがない。

再びボート桟橋に戻ってきた。家族も連れてグルグルと歩き回ったので、もう諦めて帰ろうかと思った矢先、すぐ脇を何かが泳いできた。

さっきのお前か。頭までびしょびしょでわからなかったが、よく見るとラッコでした。どこへ急いでいたのか、結局、プカプカ浮かぶ定番ポーズは見られなかった。これはこれで良い観察だった。
アートギャラリーの店先に植えられていた、忘れな草(Forget-me-not)。アラスカ州の州花だ。

その5(クマ)へ続く

コメント (1)
  1. 燦パパ より:

    朝起きのかいがありましたね。奇麗な写真で現地に行ったような気分です。忘れな草が見事ですね。

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