一脚の話とキクイタダキなど / Monopod and Goldcrest, etc.
12月の2週間ほどで、いつものフィールドで出会った鳥たちをまとめてアップする。
いずれも、Nikon D500 + AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRで撮影。
機動性が良いのでもっぱら手振れ補正を頼りにした手持ち撮影をメインにしているが、最近は一脚の有効性を見直していて、良く使用している(もちろんここぞという時は三脚を使う)。私は機材オタでもないし、機材紹介ブログにしたいわけでもない。どちらかというと手持ちの道具をどう使いこなすかにこだわるほうだ。後々良い道具を手に入れて、こんなことならさっさと買い替えておけばよかったと悔やむタイプである。今のメインレンズ500mm F5.6も、シグマの150-600mmを散々使いこなそうと苦労した結果、見限って購入したものだ。このレンズについても素晴らしい一方で若干思うところはあるが、別の機会に書きたい。
話がそれた。自身の使用機材に関することなのでついでに紹介しておきたい。何かの参考になる人もいるかもしれない。
使っているのはずいぶん昔に買ったVelbonのRUP-40で、一万円以下のベーシックなものだ。自分にとっては、絶妙に負担にならない軽さ(360g)、必要十分な長さ(158cm)、しっかりとした剛性感で、全く問題ない。足場が悪いなら杖替わりにも使える。
ただ、気に入らなかったのが雲台だ。それ自体はチープでもレバー式でも、完璧な固定を求めるわけではないので構わないのだが、三脚座との固定がどうもしっくりこなかった。三脚はずっとRRS(Really Right Stuff)のシステムで使っており、一脚の時だけプレートを外したり、無理やり接続したりで使いにくかったのだ。とはいえ、一脚のために高価なRRSのクランプを買うのもどうか…と半分諦めていた。
いわゆる「アルカスイス互換」のクランプやプレートがAmazonあたりにわんさか出品されているのは知っていた。しかし、以前はRRSのプレートには合わない場合があるといった話も目にし、よく分からない中華メーカーが乱立していた(今もだが)ので避けていた。
ところが、最近(2021年現在)ではこのプレート相性問題はだいぶ解消されているらしく、また比較的高価格帯の中華メーカーにはそれなりに品質も高く、信頼できそうなものも存在しているように見受けられたので、チャレンジしてみた。購入したのはSUNWAYFOTOのクイックリリースクランプMAC-14で、Amazonで3,500円ほどだった。届いて触ってみたところ、質感も良く、動作は滑らかで、安物感が無いことに驚いた。レバーではなくノブ式だが、イチ・ニ・サン…という感じでリズミカルに大きく回せば、特にもたつくことなくつけ外しできる。
早速一脚に取り付けて使用したところ、固定の安定感は申し分ない。気軽につけ外しできるようになったおかげで持ち出す機会が増えた。なお、ネジアダプターは強度不足の場合があるとの情報から、SLIKのものに交換。
自分のD500には縦位置グリップは付いてないので、縦位置で撮るとブレが大きくなり、歩留まりが低下するのが悩みだった。一脚なら三脚座を回転させて縦位置でも安定化できるのは大きい。手振れ補正もそのまま使えており、集中すれば1/20~1/30のシャッター速度でも止められる。
だいぶ寄り道したが、野鳥のほうに移ろう。
カワラヒワ。顔の色味からたぶん♂。手元の図鑑によると生息域は東アジアで、案外と狭い。羽根を広げた時の黄色が綺麗で好きなのだが、あちこちにいる割に未だ満足いく写真が撮れたことがない。
ジョウビタキ♀。ジョビがというよりは枝ぶりが気に入ったのかも。
枝被りが惜しいアオジ♂。写真には写っていないが、反対側の目の周りにダニのようなものが寄生している様子で痛々しかった。
シメ♂。
セッカの色は完全に周囲と同化している。こういう写真は好きだ。
魚を輸送中のミサゴさん。
すばしっこくてなかなか頭が見えないキクイタダキ。
ミヤマホオジロ。いくら一脚が良いといっても薄暗くて枝だらけで写真的には厳しい。
見えづらいがこの個体も目にダニのようなものがいくつも付いている。
ヒドリガモ♂。
最後はマガモ♂。いかにも普通のカモですという扱いになりがちだが、正直なところ、かなりキレイなカモだと思う。名前が違っていたり数が少なかったりすればもっとチヤホヤされただろうに。