鳥取・島根撮影 その1 / Tottori and Shimane photos Part.1
有名な日野町のオシドリを撮影したくて一泊二日で鳥取、島根を訪問した。雪の季節なので、大山周辺の風景も撮影したかったというのもある。
初日は移動日であまり時間が取れない。撮影ポイント探しで悩まないように事前にグーグルマップなどを使い厳選しておいて、効率よく回ることにした。ベストポイントを絞り、夕暮を待つ。
この日は雲一つない空で、雄大な風景を存分に味わうことができた。
ただ、残念ながら雪はかなり融けてしまっていて、まだらな残雪しかみることができなかった。
大山にはスキー場もあり、山肌には雪が見えている。気候変動が進んでいくとこんな風景も遠からず、見ることができなくなるのかもしれない。豪雪地帯のイメージのあるヨーロッパアルプスですら、近年では雪が減り、人工雪無しではスキー場も維持できないところが多いという。
夕暮の棚田。
田んぼに藁が束ねてあるものと似ているようだが、束ねてあるのは草で何かが違う。
棚田の農道と、大山。
日没後は少し山頂に雲がかかってきた。
撮影が終わった安心感で写真を残すのを忘れてしまったが、個人的備忘録も兼ねて。
翌日のオシドリ撮影のため、日野町のオシドリ小屋を下見し、ついでに近くにあった「味処 四季」というお店でちゃんぽんを頂いた。ボリューム満点で味も良く、疲れも吹っ飛んだ。また行くことがあればぜひ立ち寄りたい。
宿泊は日南町の「イチイ荘」。朝食に自家製食パンということで何やら美味しそうだったのだが、こちらはオシドリ撮影を優先し残念ながら素泊まり。
さて、翌朝。
こんなご時世とはいえ、シーズン中でどんな混み方なのか予測がつかなかったので、あさイチでオシドリ小屋へ向かった。
小屋はボランティアの方々が運営されている。
無数のオシドリたちがひしめく川。迷彩ネットを被って草陰に潜伏して撮影した日々はなんだったのか。
だいたいみんなペアでいる。
小屋のすぐそばには線路が走っていて、時々電車が通る。
通るたびにオシドリたちが逃げる。でもすぐ戻ってくる。
鉄道写真を撮らない自分としては珍しいショット。
オシドリは全く落ち着きがない。たいてい動いているので、水の流れを出そうと思ってSS1.5秒程度で撮影したが、いい感じに収まらず苦労した。
もういっぱい過ぎて、目がチカチカする。
オシドリは確かにきれいだけども、お腹いっぱい。カモ類だったらコガモとかトモエガモくらいのほうが好きだなぁとか思った。
オシドリの秘密をせっせとついばむキジバトさんたち。
他にもいろんな鳥がおこぼれを探しに集まってくる。
一般に、野生動物へは給餌すべきでないとされている。
これは野生動物が自力で餌を捕らなくなったり(結果として生きる力を奪う)、人間と餌を関連付けることで被害が起きたり、餌場に動物が集まることで病気を媒介してしまったりすることが理由である。
ただし、こと野鳥に関しては餌が少ない冬場はOKとか、庭でのバードフィーダーはOKとか、人により見解が分かれそうな雰囲気がある。
個人的には強い「かくあるべき論」は持ち合わせていない。餌はやらないが、上のような懸念が少なければ、一部で実施されている分には特に目くじら立てる話でもないのだろう。
鳥インフルエンザとかが流行ると、こういう場所はどうなんだろう、とか思ったりはするけど。
こちらもおこぼれにあずかるスズメさん。ヘアスタイル変だぞ。
その2へつづく