
WixからWordPressに移転した話
最初にWixを選んだ理由と不満点
ウェブサイトを作ってブログを始めるにあたって、当初はWixを使うことにした。Wixはいわゆるノーコードでサイト制作できることを売りにしているサービスだ。私自身、htmlやcssを触ったことが無いわけではなかったが、仕事の傍らで手間をあまりかけずに運営できることを優先した。広告の出ないベーシックプランを選択。
確かに作業自体は簡単で、それなりに思ったような体裁のサイトに仕上がったものの、続けるうちにいくつか不満が出てきた。
- テンプレートを一度決めると変更できない
- カスタマイズの自由度が低い
- サイトが重い
- ブログのSEOが弱い(と言われている)
テンプレートを一度決めると変更できない
テンプレートはサイト制作の最初に選択する。シンプル系が良かったので、ほぼ見た目の印象で決めた。しかし、実際に制作を始めて気づくことも多い。不満点2とも関係することで、そのテンプレートがカスタマイズに対応していないことが分かっても、後の祭りでどうしようもなくなる。
完全に作り直す気なら、変更は可能だ。ほぼ固定ページの簡単なサイトなら問題ないだろうが、ブログを書いたりしてコンテンツが増えていくともう無理。
カスタマイズの自由度が低い
一例を挙げると、画像のキャプションのフォントサイズが変更できず、また長めのキャプションが改行されると途中で切れてしまい全体が表示されないのに困った。あれこれオプションを探したがダメだった。これはテンプレート固有の問題か、Wix自体がそうなのかは知らない。それくらいできてくれよ、と思う。
WordPressのプラグインのように、拡張機能のストア的なものも提供されている。しかし充実しているとは言い難く、あまり自分の役には立たなかった。
サイトが重い・ブログのSEOが弱い(と言われている)
この二つは繋がっていると思うので、まとめて。
単独で触っている限りでは、そこまでサイトが重いと思っていなかった。ある日ふと気になってPageSpeed Insightsで計測してみたことが決定打となった。


うーん、しょぼいです。色々評価を下げる因子はあるが、どうやら表示が重いというのもありそう。実際にスマホで確認しても、もたつきは確かにある。ただ、デスクトップ評価では80点以上出ており、モバイルサイトだけが悪い結果となった。
とはいえ、当ブログを訪問してくれる人の8割程度がモバイルだったので、これは問題である。そもそもWixはSEOが弱いだとか、ブログは向いてないだとか、そんな声もあり、利便性だけで十分調べずWixにしてしまったことを後悔。SEOSEOと気にするほどのことをやっているわけではないが、選んだサービスだけで有利不利が出てしまうのは面白くない。(上の評価ではSEO項目は満点近いが、それとパフォーマンスの低さは最終的にどう評価されるのだろう?)
そしてWordPressへ
そんなこんなで一念発起してWordPressへ引っ越すことを決意。
しかし、ここでもう一つ追加でWixの不満に直面する。Wixはコンテンツのエクスポートに対応していない。つまり書き溜めたブログなどは全部手動でコピペしないといけない。ここまできたらやるしかない。
Wix→WordPressへの移行は多くの参考になる記事がある。コードをいじることは目的ではないので、有料テーマを活用することにした。写真ギャラリーとブログに合いそうだったLIQUID PRESSのLIQUID PORTFOLIOを選択。このテーマを使った他のサイトでしっかりパフォーマンスが出ていることも確認した。
エックスサーバーを契約し、LIQUID PORTFOLIOでテストサイトを構築、ブログ記事も全て手動移管した。ドメインも永久無料特典のあったエックスサーバーへ移管。幸い、エックスサーバーでは「WordPress簡単移行」というツールが用意されており、テストサイトから本番ドメインへの移行は拍子抜けするほどあっさり完了した。
パフォーマンスは?
こうして無事に移行が完了した現行サイトのPageSpeed Insights計測結果は次のとおり。

エクセレント!
期待通りのスコアになって感激。実際のサイトの体感も、Wixの時より格段に軽快になった。コンテンツが増えてもこの状態を維持できるようにメンテナンスしていきたい。ちなみにデスクトップもほぼ同スコアだった。
余談ながら、今回ドメインをお名前ドットコムから移管した。大昔はドメインといえばお名前というイメージもあり、何となく契約していたものだ。移管手続きのために久しぶりにサイトを訪問したら、必要な情報に全然たどり着けない作りになっていてゲンナリした。企業として全く誠実さが感じられない。二度と契約しない。