芸北 その1 / Geihoku Part.1
早朝、山道で車を走らせていると、遠くに何かが横切る影。少し離れた場所に車を停め、それが飛び込んだ斜面に忍び寄る。
何が写っているかわかるだろうか?
正解はヤマドリのヒナでした。
じっとしているので、ちょっと目を離すと地面と一体化してどこにいたかわからなくなる。動きを止めるのは敵に見つからないための本能的な行動だと思うが、時々我慢できなくなってピクピク動いたり、鳴いてしまったり(親鳥を呼んでいる?)するのがちょっとかわいい。
ヒナの立場からすると、それが生死を分ける問題なので、かわいいなどと言われている場合ではないだろう。
ヒナは3羽ほどいる様子。すぐ近くに親がいるはず・・・ということで、よーく探してみると、驚くほど目の前にいた。
親鳥はさすがに徹底していて、絶対に動かない。ヒナがたまに声を出しても微動だにしない。一羽なら確実に飛び出す距離だが、子連れなので石になる以外に選択肢はない。
近すぎるとストレスになると思い、車に戻って様子を見守っていたが、全く動かない。これくらいの警戒心がないと生きて子孫を残せないのだなと感心しつつ後にした。
少し移動して再び歩いていると、ぐにゃりと嫌な感触が。
何かと思えばモグラがひっくり返っていた。なぜこんなところで野垂れ死んでいるのか。ヤマドリ親子といい、モグラといい、珍しいものに出会った朝であった。
さて、この時期といえばアカショウビンを目当てにやってくる人が多い。まだ営巣場所は決めてない様子だが、見ることができた。アカショウビンも良いが、色んなものを観察するのも好きなので、今回はそれほど張り付かない。
ずいぶんとカケスが活発に飛び回っていた。ペアのようだが、3羽以上の複数羽いるような感じもする。
このメタリックブルーのカケスの羽根が欲しくて、あたりを探索。そう都合よく落ちているわけもない。
トラツグミ。
蛾を捕まえたシジュウカラ。