尾瀬 その2 尾瀬ヶ原 1日目 / Oze Part. 2 Ozegahara day1

今日、宿泊するのは山小屋「龍宮小屋」だ。長沢新道を下って尾瀬ヶ原に入ると、すぐ目の前が竜宮十字路で、右に折れると龍宮小屋がある。11時半ごろだが、もうチェックインは可能ということで、とりあえず支払いだけ済ませる。

龍宮小屋の昼食はごく簡単なものだけという感じだったので、見晴まで行くことにした。

モウセンゴケ|Nikon D750 + SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG

点々と生えるシラカバが風景のアクセント。|Nikon D750 + AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

期待の草紅葉は無し。下界同様、尾瀬の気温も高かったのだろう。|Nikon D750 + AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

至仏山をバックにハイカーが行き交う。鳩待峠からバスで帰るハイカーは、この時間にここにいては間に合わない。そのせいか人影もまばら。|Nikon D750 + AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF

シラカバの群生|Nikon D750 + AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF

見晴に到着。一見して人気なのが「尾瀬小屋」で、レビューの通り、オシャレな感じのメニューがボードいっぱいに書き込まれていた。ただ、わざわざ尾瀬まで来て食べたいかというとピンとこない。向かいの「ひげくま喫茶」を見ると、こちらの方がオーソドックスな感じである。お腹はペコペコなので、ガツンと掻き込みたくてカレー大盛り(+100円)を注文。

見晴の「ひげくま喫茶」でカレー。素揚げ野菜もトッピングされて満足です。

本日の山小屋「龍宮小屋」さん。相部屋2食12,000円。館内は清潔感があり、夕食も素朴なメニューながら良い味。部屋で充電ができないのは盲点だった(洗面所に充電スポットあり)。

部屋からの尾瀬ヶ原の眺めが素晴らしい。心地よい風が吹き込んでくる。夕方の撮影まで、少し仮眠。

日が傾いてきたところで改めて外へ繰り出す。すでに体のあちこちが痛い。

龍宮小屋を挟んで、至仏山側の竜宮十字路付近と、燧ヶ岳側の両方で夕暮れの様子を見ながらポイントを探る。

尾瀬ヶ原に多数ある池、池塘(ちとう)。魚やサンショウウオも泳いでいる。|Nikon D750 + AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF

小さく月が出てきた。|Nikon D750 + AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR ステッチ

ここから至仏山の手前まで、歩くと1.5時間近くかかる。足だけが頼りなので、ポイントはよく絞らないといけない。|Nikon D750 + AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

燧ヶ岳を背景に立つ、立派なシラカバ。85mmを選んだ甲斐があった。|Nikon D750 + AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF

日没前の光がシラカバに差す瞬間を待ち続けたが、その時は来なかった。でも、誰もいない、風の音もない静かな夕暮れ。|Nikon D750 + AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF ステッチ

燧ヶ岳を諦めて引き返すと、至仏山がドラマチックに照らされていた。こちらは出遅れた。|Nikon D750 + AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF

日が沈み、山小屋へ引き返す。

もう一つ尾瀬で撮りたかったのが星空。23時以降なら、月が沈んでいる。星空をシミュレートし、山小屋を出て竜宮十字路あたりから南面を狙いたいと思った。

そう思って23時に時計の振動アラームをセットして早々に就寝するも、結局起きられず、2時に目が覚めた。体中が痛いが、我慢して機材を整え山小屋を出る。

もちろん、ここが「熊」エリアなのは知っている。それでも山小屋の前、ほんの数十メートルの木道に行くだけである。軽く音楽を鳴らしながら、ヘッドランプを付けて恐る恐る木道を進んでいると、その数十メートル前方で「ガサリ」と音がした。何か大きな動物が木道を横切り、こちらを見る目がランプに照らされて光った。まずい。

すぐに山小屋の前まで引き返し、様子を伺う。一目散に飛び去るような動きではなく、警戒するようにこちらと距離を保って湿原を移動している。時々こちらを見る目が光る。これは鹿などでなく熊だろうと思った。

こうなると星空どころではない。しかし、空を見ると満天の星空。これを撮らずに引っ込むのは悔しい。仕方がないので、構図には不満があるが、山小屋前での撮影を試みた。もちろんすぐにでも小屋に飛び込めるように警戒しながら。

熊を警戒しながらの星空。日中はそんな雰囲気はなかったが、まさか早々に遭遇するとは…。|Nikon D750 + AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

その3へ続く

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